子ども時代の教育で人は決まるのか?

安城、岡崎と二件続けて愛知県で講演&ワークショップをさせていただきました。

二件とも、小学生の子を持つ親御さん向けのイベントです。
「子どもが楽しく勉強するには、親として何をすればよいのか?」というのが
大枠のテーマでした。

小学生向けと言いながら、実際は1〜2歳のお父さんお母さんから中学生の参加があり
子どもの教育に対する関心の深さが伺えます。

さて、子どもにはよい教育を与えたいと考えている
教育熱心なお父さんお母さんは多いのですが、
子ども時代の教育とは、結局の所その子にの将来に対して
どの程度影響があるのでしょうか?

教育関係の仕事をしている身で言うと自己矛盾するようですが、
私は「教育で人は決まらない」と考えています。

いわゆる崇高な教育者ほど、教育の目的に掲げるのは「知識・技術の習得」ではなくて
「人間性の完成」や、結果としての「社会的成功」です。
よい教育とは、子どもの人間性を育てて、最終的には社会的な成功をもたらすものとされています。

しかし実際は、
人は、どんな環境で育ったとしても
いつでも、自分の望む人間になることができます。

今の自分は教育や環境のせいではない。

受けた教育によって人生は決まらないのです。

当たり前のように、親や教師は子どもの成長に責任を持つものとされます。
しかし、親や教師が子どもの人生を決める責任はありません。決める能力もありません。

親や教師ができることは、ただ自分が必要だと思うこと、美しいと思うこと、楽しいと思うことを伝えることだけです。
教育とはコミュニケーションであって、コントロールでないのです。

学校は決して「子どもの生き方を矯正する場所」ではありません。
あくまで子ども自身の、自己実現の手段を提供する場所です。

子どもが道に迷っているのであれば、案内してあげてもらいたい。
重い荷物に押しつぶされそうになっているのであれば、大きくなるまでそれを持ってあげてもらいたい。
しかし、進む道を決めて道を歩むのは、必ず子ども自身です。

子どものために良かれと思って、学校に通わせ塾に通わせ宿題をやらせていても、
スタート地点が「親の不安」であると、何をやっても不安が増して行くだけです。
教育熱心なお父さんお母さんには、子ども自身に内在する無限の可能性からスタートして欲しいと思います。

二件とも、そういう想いでの講演だったのですが、伝わったかなぁ。

勉強好きになる唯一の方法

7/28のイベントでは、台風が接近する中、多くの方に参加していただきました。

ここで強調したのは、
「人間は、生まれたときは全員勉強好き」ということです。

子どもはみんな勉強好きなのですが、とあるタイミングで勉強嫌いになってしまうのです。

 

では、一度子どもが勉強嫌いになってしまったら、どうやって勉強好きに戻せばいいのでしょうか?

 

答えは単純です。勉強嫌いになる最大の理由は

「分からない」「できない」からなので、

分かるようになればいい。できるようになればいいのです。

 

当たり前であるし、それができれば苦労しないと思う方も多いでしょう。

しかし、このように吹っ切れないから遠回りをしていまうのです。

 

一般には、

勉強の意義や目的が分かると→勉強好きになって→勉強ができるようになる

と考えられています。

だから、子どもに勉強好きになってもらいたいという親や先生は、勉強の必要性や意義を必死に子どもに説きます。

いかに勉強が将来役に立つかとか、どれだけ科学が社会に貢献しているかとかを説明します。

しかし、現実は反対向きです。

 

勉強ができるようになると→勉強が好きになって→勉強の意義や目的も分かってくる

という方が自然な順番なのです。

 

勉強好きになりたければ、勉強の目的が分かりたければ、まずは目の前の勉強を「できるようにする」「分かるようにする」のが最短の道のりです。

 

イベントでは、勉強を「できるようにする」「分かるようにする」この夏休み最善の行動は何かという話をしました。

 

夏休みに一番必要な勉強は、塾の夏期講習でも自由研究でもありません。

誰でもできるのに誰もやらない勉強方法なのですが、一番必要なのは

一学期のテストの見直しです。

テストの見直しが非常に効率的な勉強方法であるということは、こちらの記事でも書きました

 

一学期のテストを見直すというのは、非常に後ろ向きな行動に見えます。

一学期でた問題は二学期のテストにでませんし、過去より未来を見て生きた方が楽しそうです。

 

しかし、テスト問題で重要なのは問題そのものや知識ではなくて、出題者の意図自分の理解です。

出題者の意図と自分の理解が一致していれば100点がとれますし、ズレていれば点が悪くなります。

出題者の意図は、一学期でも二学期でもそんなに変わりません。一学期に出題者の意図を理解できれば、二学期になっても理解できるのです。

 

何よりも、一学期のテストを見直すことで、確実に「分かること」「できること」が増えます。

増えた分だけ勉強が好きになって、好きになると、勉強の本当の意義や目的も見えてきます。

 

勉強好きになる唯一の方法は、一つでも「分かること」「できること」を増やしていくことなのです。

 

 

「勉強好きの子どもを育てよう」という罠

夏休みに入ったので、

「楽しく勉強する子が勝手に育つ お父さんとお母さんのための賢者の子育て!」

というタイトルでイベントを開催しました。

 

会場を提供してくれたのは六本木のお寺、妙善寺さんです。

なんと、グランドハイアットの隣です。

 

台風が接近しており、開催するか最後まで悩んだのですが、

結果的には多くの方が来てくれました。

 

さて、今回のテーマは「楽しく勉強する子が勝手に育つ」にはどうしたらよいかということなのですが、

実はこのテーマには大きな罠が潜んでいます。

もちろん、それを知りつつわざわざ選んだテーマなのですが。

 

「子どもを勉強好きにするにはどうすればいいか?」

「勉強に対しどのように動機づければいいのか?」

「どうしたら子どもの好奇心が育まれるのか?」

教育熱心なお父さんお母さんはこのようなことを考えます。

素晴らしいことなのですが、実はこれが「反対」なのです。

 

次のグラフは、ベネッセと東大の調査で「勉強が好きでない」と答えた子どもの割合です。

出典:ベネッセ・東大社会科学研究所「子どもの生活と学び」研究プロジェクト 2017

「中学生になると6割が勉強嫌い!大変だ!」という文脈でニュースになった調査ですが、

面白いのは学年を経るごとに「勉強嫌い」が増えていることです。

小学校の段階では勉強嫌いは3割もいないのに、中学生になると6割近くに増えるのです。

このグラフを見る限り、子どもは成長の課程で勉強好きになるわけでなく、学校に通っている間に勉強嫌いになってしまうのです。

「いかに子どもを勉強好きにするか?」よりも

「いかに子どもを勉強嫌いにさせないか?」の方が現実的な問いなのです。

 

もう一つ興味深いのは、小学1年生から3年生までのグラフです。

このグラフで小学1年生から3年生までで色が違うのは、子ども本人でなくて保護者に聞いたデータということです。

小学3年生で勉強嫌いが35.9%、小学4年生で26.7%となっていますが、これは4年生になると突然勉強好きが増えるわけではないでしょう。

おそらく、小学3年生も、子ども本人の自己評価では「勉強嫌い」は4年生と同じ20%から30%と思われます。

親が思っているよりも、子どもたちは「勉強好き」なのです。

 

とすれば、親から見ると勉強嫌いの小学1年生は21%ですが、実際は10%ぐらいなのではないでしょうか。

そして、このペースで行けば、3歳ぐらいの時点では勉強嫌いはほぼ0。ほぼ全員が勉強好きということになります。

そう、人間は生まれたときは全員が勉強好きなのです

 

ではなぜ勉強好きで生まれた子ども達は、だんだん勉強嫌いになってしまうのでしょうか?

イベントで紹介した、子どもが勉強嫌いになる3大理由は次の通りです。

 

1.できないから。分からないから。

勉強嫌いになる最初にして最大の理由はこれです。

基本的に、勉強が楽しい理由は好奇心と達成欲が満たされるからです。

しかし、できないわからないと好奇心も達成欲も満たされません。楽しい理由がなくなってしまうのです。

勉強が好きになると→たくさん勉強して勉強ができるようになる。成績が上がる。

と考えている人が多いのですが、実際は反対向きです。

勉強ができると、分かると→勉強が好きになるのです。

 

2.勉強はつらいもの、つまらないものだと教えられる

「勉強っておもしろい」

「テストが楽しみ」

こんなことを言いだすと、変なやつだと思われます。日本の社会ではなぜか、

「勉強はつらいものであるべきで、楽しくあってはならない」と教えられます。

生まれたときには楽しく感じていた勉強も、社会や学校で「つまらないものだ」と教育されてしまうのです。

 

3.勉強嫌いを作り出す魔法の言葉。「将来役に立つからね」

子どものためを思ってかけるこの言葉に、危険が潜んでいます。

まずは「勉強が役に立つ」かというと、概ね小学生で習うことについては正しいのですが、中学生以降から現実からの乖離が始まります。

ひらがなを習うとすぐに手紙を書けるようになるし、小数の掛け算ができると消費税の計算ができて役に立つのですが、中学生で習う二次関数を役に立てる場所はなかなかありません。

もちろん、二次関数がないと携帯電話も自動車も作れないし天気予報もできないので、ものすごく人類の役に立っているのですが、実際に二次関数を役立てている人は数%しかいないでしょう。

つまり、勉強したことが役に立つ可能性は数%ということです。

中学生以降、勉強嫌いが増える理由はここにもあります。実際は役に立たない事を「役に立つ」と教えられると、勉強は嫌いになり大人を信用しなくなります。

そして「将来」という言葉。

大人からみれば勉強する目的は将来のためなのですが、本来勉強が楽しいのは「できた瞬間」「わかった瞬間」です。

その楽しい瞬間を、将来に先延ばししなさいと言われるのです。

せっかく今勉強を楽しもうとしていても、それを許してくれないのです。

 

これら3つの理由で、子どもは勉強嫌いになります。

そしてそのうち2つは、完全に大人に責任があります。「勉強を楽しむな!」と教え込む大人たちです。

それななのに、「勉強を好きになりなさい」と言い出すのはまさにマッチポンプ。

わざわざ勉強嫌いにさせておいてそれはないでしょう、と子どもたちは思っているはずです。

 

さて、このように生まれたときは全員勉強好きである子どもたちですが、とあるタイミングで勉強嫌いになってしまうことがあります。

では一度勉強嫌いになってしまったら、どのように勉強好きに戻ればよいのでしょうか?

イベントではこの点についてもお話したのでまた記事にしますね。

出版しました【賢者の勉強技術 〜短時間で成果を上げる「楽しく学ぶ子」の育て方〜】

ブログの記事が、パワーアップして本になりました。

———–
賢者=「最短時間で楽しく最大の成果」を得る者
愚者=「努力は苦労」と履き違えている者

勉強はシンプルだった。
先生の本音を知れば、効率的で楽しい勉強技術は身につけられる。
教師家庭に育ったからわかった“勉強の本質”とは。
———–

「うちの子はゲームばかりで、勉強しなくて…」
「つらくても勉強すれば将来必ず役に立つのに…」
「かと言って、勉強ばかりのガリ勉にはなって欲しくないし」
「無理やり勉強させたらグレるかも?」
「うちの子はいつから塾に通わせたらいいの?」
「中学受験はさせるべき?」

上記のような悩みを持つ方に伝えたい、塾には一切行かずに、半年の受験準備で東大(理I)に現役合格した著者が構築した勉強技術とは。

教育はシンプルです。もしも教育が複雑に見えるなら、それは教育の見方に誤解があります。

教育がシンプルな理由

1.「効率的な勉強方法」は存在するから
2.「楽しい勉強方法」も存在するから
3.わが子の教育に責任を持っているのは親「ではない」から

勉強しているように見えないのに成績がよく、たいして苦労せず受験に受かる子たちは人並み外れた頭脳を持っているわけではなく、これらの勉強方法を実行しているからです。本書では、子どもがみるみる勉強して成果を上げる――そんな教育の真実をお話ししていきます。

 

目次

はじめに

第1章 学校という現場――先生の本音を知れば、子どもの努力をムダにせずに済む

■ 宿題で学力は伸びない
■ 宿題を10分で終えると怒られる
■ 先生のお気に入りは成績がよい?
■ テストは味方
■ テスト問題の予想は実力勝負
■ 勉強量ではなく勉強効率を上げなくてはならないワケ

■ 「努力」と「苦労」は別物です

第2章 主体性の正体――勝手に伸びる子を育てる秘訣は子どもの立場を知ること

■ 大人と子どもは生きている時間が違う
■ 子どもの成長に合わせて親の接し方を変える
■ なぜうちの子はゲームばかりして勉強しないのか?
■ 子どもは勉強が嫌いというのは本当か?
■ 勉強嫌いを育ててしまう「将来のため」という言葉
■ 「勉強させるには興味を持たせる」ことの罠
■ 勉強のやる気が出ないのは、勉強の仕方がわからないから

■ やりがいが生まれるのは、自分が立てた目標

第3章 最強の勉強技術――最短時間で最大の成果を上げる効率的な勉強法

■ 勉強とは暗記ゲームではなくてコミュニケーションである
■ 単純だが効果が高い「先生の話を聴く」こと
■ 塾に成績を上げる効果はない
■ 「親の年収と子どもの学力は比例する」!?
■ 偏差値を上げると受験に落ちる!?
■ 答え合わせは勉強の8割!
■ 高速で実力が上がる、答え合わせの五原則
■ デジ タル教材の効果が 薄い本当の理由
■ 学校の成績を上げるためのベスト勉強タイミング
■ 最強のノート術は「板書丸写し」
■ 劇的に勉強観が変わる「出題」の練習
■ どうやって「憶えるのか?」ではなくて、どうやって「憶えないか?」
■ 予習は不要

■ 5分で終わる効果的な復習

第4章 親にできるサポート――子どものやる気を引き出す声のかけ方

■ 勉強において、叱る場面は存在しない
■ 必ず成果が 出る目標の立て方
■ ペーパーテストの点数だけを目指していいのか? その通りです。
■ 子どもの将来を思うほど、目先のことに集中させる
■ 夢が現実になる「目標のブレイクダ ウン」という技
■ 立ててはいけない五つの目標
■ すぐに褒める。こまめに褒める。いちいち褒める。
■ ご褒美作戦の効果が薄い理由
■ 先生が嫌いという目標 先生が好きという目標
■ 教材を箱にしまうと成績が上がる!?

■ 東大生の不思議な分布

第5章 「勉強」の本質――子どもに手にしてもらいたい自立と自由

■ 学歴で手に入るのは、成功で も安定で もなく自由と可能性
■ 中学受験をどう考えるか? 中高一貫校に行くと成績が下がるというデータ
■ 高校受験できないことの知られざるデメリット
■ 中学受験は日本最難関のテスト
■ 浪人リスクをどう考えるか? 中学受験の分岐点
■ 目隠しで大学受験をしないために
■ 結局、中学受験のメリットは何なのか
■ 酢豚ゴルフ論争に隠された本当の「学力」
■ ついにわかった「勉強」の正体
おわりに――父と母へ

勉強を教えるプロと、勉強のやり方を教えるプロ

学校や塾には、先生がたくさんいます。

もちろん、教え方が上手で生徒がメキメキ伸びる素晴らしい方々も多いのですが、

私が納得いかないのは、その方々が

勉強を教えるプロであって、勉強の仕方を教えるプロではないということです。

 

例えば、

世界史に造詣が深く、興味深い話で生徒を引きつける名先生は存在して

その人に教えてもらえば、確かに世界史に詳しくなり成績も伸びるのでしょうが・・・

が・・・・

 

 

問題は、生徒は

世界史と日本史と地理と公民と数学と英語と古文と漢文と現代文と物理と化学と生物と美術と音楽と体育を

全部学ばなければならないということです。

 

 

つまり、良い先生に出会って勉強が楽しくなり成績が伸びるには

世界史と日本史と地理と公民と数学と英語と古文と漢文と現代文と物理と化学と生物と美術と音楽と体育

全科目の良い先生に出会わなければなりません。

 

このように全科目の良い先生に出会うということは、人生において奇跡的な幸運です。

そんな幸運な人は地球上に何人いるのでしょうか?

 

つまり、よい先生であるというなら、本来は

あらゆる科目で使えるように

「勉強」でなくて「勉強のやり方」を教えるべきなのです。

 

「教科について興味をもてば、勉強が楽しくなる」とは

よく言われることです。

先生も、生徒の興味をひこうと努力します。

 

が、もっともなことではあるのですが、その理論だと、勉強一般が楽しくなるためには

世界史と日本史と地理と公民と数学と英語と古文と漢文と現代文と物理と化学と生物と美術と音楽と体育全部に興味を持つ必要があります。

日本史の中だけでも、戦国時代に興味があるだけではダメで

弥生時代も飛鳥時代も奈良時代も平安時代も江戸時代も近現代も文化史にも興味がないと楽しくないということになってしまいます。

それは、遠い道のりです。

 

では、世の中の「勉強が楽しい」と言っている人はごくごく一部の変態なのでしょうか?

 

一言で言うと、彼らは変なのではなく、

「勉強のやり方」を知っているのです。

適切なやり方で勉強すれば、勉強は楽しくなり成果もでます。

 

勉強が楽しくのないなら、勉強のやり方が悪い

 

もし勉強が楽しくなければ、それはチャンスです。

なぜなら、今行っている勉強方法が正しくないということ、

改善の余地があるということだからです。

 

でも、正しい勉強のやり方を教えてくれる先生って、なかなかいません。

勉強を教えることは簡単だけど、勉強のやり方を教えることは難しいのです。

 

どういうことかというと、「正しい勉強のやり方」は一つでないから。

・目標にあった方法

・個人にあった方法

である必要があるからです。

 

学校の成績を上げたいのか、受験で合格をしたいのか、将来ノーベル賞を取りたいのか?

小学生か、中学生か、高校生か?

英語か、数学か、国語か?

 

それらの組み合わせで、正しい勉強のやり方は無限にあり、

結局、今必要で自分にフィットするものを選び取る必要があります。

 

こう言うとすごく難しいように感じるかもしれませんが、

そもそも学校で育てようとしている「学力」とはそういうものだと思います。

 

「学力」とは何かという議論では、

「教科書に載っている知識の理解度のこと」だとか、

「いやいやそれは古い学力観で、これからは思考力や問題解決能力を重視すべきだ」みたいな意見がでてきますが、

そんなにややこしいものではないでしょう。

 

学力とは、文字通りの「学ぶ力」

つまり、

人生を豊かにする知識や技術、教養を身につける力のことです。

 

これは人類が生まれてからずっと必要とされてきましたし、

この先コンピュータが発達しようがAIが登場しようが変わらない定義です。

 

勉強のやり方を教えるプロとして、

学び方を教えるプロとして、このブログを書いていこうと思っています。

学校の成績を上げるのに最高の勉強タイミングとは

学校成績を上げるのに、ここを逃してはならない

最高の勉強タイミングというものがあります。

 

でも残念なことに、ほとんどの人はこのタイミングを活用せずに

不効率な勉強に陥ってしまうのです。

 

ここでいう「タイミング」とは、一日のうち何時ごろに勉強すればいいかという話ではなく、

学校の定期テスト対策をする上で一番効果的な日のことです。

この最高のタイミングとは、いつでしょう?

 

 

この質問を高校の教師をしている友人したら、彼女の答えは「授業中」でした。

なるほど、さすがは学校の先生!

テストで出る重要ポイントは必ず授業中に強調されますし、

先生の声や板書、まわりの様子と同時に頭に入って定着がよさそうです。

非常に的を得た回答だと思います。

 

しかし、授業中の勉強が効果的だとしても、

定期テスト範囲が20時間の授業相当だとすると

テスト範囲をカバーするのに最低20時間かかるわけです。

 

なんとこれよりも効率的に勉強できるタイミングがあるのですね。

 

では、「テスト前日」というのは?

これもなるほど!忘却曲線を考えると、

2日経ったり3日経ったりするだけで、記憶していたものが急速に薄れていきます。

前日に勉強したことは、テスト当日に憶えている可能性は高くなります。

理論的には、効率的な勉強タイミングと言うことができるでしょう。

 

しかし、こういういわゆる「一夜漬け」に頼る人に限って

成績が良くないという事実があるのはなぜでしょうか。

どうやら、テスト前日にたくさん勉強すれば成績が良くなるということはなさそうです。

 

最高の勉強とはいつか?

 

この質問の正解は・・・・

 

 

「テストが返ってきた日」

なのです。

 

 

テストが返ってくる日なんて、

テスト勉強も終わってホッとしているときにやってくる

残念な結果通知の日!しかも過去の話!

としか思っていない人が非常に多いのです。

 

しかし、本当はこの日に勉強しなくていつするの?

というぐらい濃密で効率的な勉強が可能な日なのです。

 

なぜなら、この日は

自分が今まで行ってきたことが正しかったのか間違っていたのか

はっきりと分かる日。

 

勉強したところはテストにでたのか、でなかったのか?

どこで点が取れて、どこで取れなかったのか?

予想通りの問題だったのか、意外な出題だったのか?

間違えた問題があったら、理解が不足だったのか

練習が不足だったのか、解答スピードが不足だったのか?

 

結果に照らし合わせて、

自分がやってきたことが成果を出しているなら継続する。

的はずれなことをしていたなら改善する。やめてもいい。

より成果を上げるため、明日からの行動がこの日に決まるのです。

 

返却されたテストとは、

過去の結果ではなくて未来の道標なんですね。

 

 

ビジネスの世界では、

「PDCAサイクル」という言葉があります。

Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Action(改善)

計画を立てて、実行して、

上手く行っているか評価して、

改善点があれば改善して次の計画を立てる。

この繰り返しこそが成果を上げていくという考え方です。

 

勉強も本当は同じ。

しかし、勉強においてこの考え方が語られることはまずありません。

 

例えば机に向かって問題集を解くというのは、

このサイクルのDo(実行)の部分だけです。

一所懸命に勉強している様に見えて、実は4分の1しか勉強していない

と言ってもよいでしょう。

 

テスト結果を評価して(check)、改善策を考え(action)

明日から何をどうやって勉強するのか計画を練る(plan)

勉強残りの4分の3を行うことができる超重要な日がこの日です。

 

過去を振り返っても未来は変わらないですが、

過去のテストを振り返ると未来が変わります。

 

 

 

 

 

テスト問題を予想する超能力者

学校の定期テストや入学試験で、テスト問題を予想することは可能なのか?

 

大学受験ですと、予備校が模試で予想問題を作成したり

「センター試験予想問題集」みたいなものが書店に並びます。

しかし、的中率はあまり高くなさそうです。

むしろ、たまに的中すると大ニュースになります。

 

やっぱり、テスト問題を予想することなど超能力であって不可能なのでしょうか?

 

実は、テスト問題を予想している超能力者は意外といるのです。

 

どういうことかというと・・・

 

もしこれを読んでいるあなたが、勉強に自信がない人だったとしましょう。

それでも、人生に一度ぐらいはテストで満点をとった経験はないでしょうか?

小学校の漢字テストでも、英語の単語テストでも、どんな小さなテストでもいいです。

 

その満点をとれたテストを思い出せたら、それらにはある共通点があるはずです。

そう、それらはおそらく、問題が最初から公開されていました

「このプリントからテストが出るよ〜」と言われて、実際その通り出たパターンですね。

問題がすべて分かっていたので、

ちゃんと対策をしたあなたは満点をとることができました。

 

さてここで、

あなたのクラスにはテストで毎回90点とか満点をとる

非常に成績のよい子はいませんでしたか?

もしいたのならそれはさっき小テストで満点をとったあなたと同じです。

成績優秀なその子は、あらかじめ問題が分かっていたと考えるのが自然です。

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テストの得点率とは、予想が当たった率といっても過言ではありません。

「テスト問題が分かってれば満点を取れる」の逆を言えば、

「満点を取る人はテスト問題を予想できている」わけです。

テスト問題を予想できる超能力者とは、そんなに珍しくないのです!

 

今回は、なんとこの超能力を身につける方法をお話します。

 

さて、テスト問題を予想しようと言うと、

「テストを目的にして学問の本質的な理解につながらないのは邪道だ」とか

「ヤマを張るのは外したときに危険だ」とかいう意見が出てきます。

 

 

これらは、出題者の気持ちになってみれば分かる、的を外した意見です。

出題者はテスト問題を作るときに何を気にするかというと、

重要なこと や

本質的なこと を

バランス良く 出題したくなるものなのです。

 

・どうでもいいこと や

・枝葉のこと を

・偏って 出題する人は、まあいません。

 

つまり、テスト問題を予想するとは、

「重要なこと」や「本質的なこと」を「バランス良く」勉強することであって

邪道でも危険でもありません。

 

ただし、何が「重要」で「本質的」で「バランスが良い」のかは、

人それぞれの感覚で違います。

高校の○○先生と、塾の○○先生と、○○大学の入試問題作成者と、この記事を読んでいるあなたの基準はみんな違う可能性があります。

だから、出題者の気持ちを察する練習が重要であり、

インターネットで検索しても見つからないから自分で勉強する必要があるわけですね。

 

さて、ついにお待ちかねの「テスト問題を予想する超能力」の身につけ方をお話していきます。

 

大げさに言いましたが、問題を予想するということは、

出題者の気持ちを分かってあげるということ。

自分で問題を作ってみればいいのです

 

自分だったら、どの単元から出すのか?

解答形式は選択にするのか、記述にするのか?

難易度は易しくするのか、難しくするのか?

 

実際にやってみないと信じられないと思いますが、

これらのことを考えながら自分で問題を作ろうとすると

例え予想があたらなくても実力がガンガン上がっていきます。

 

ちょっとなれてきたら、自分の問題と

その先生の過去問を比べてみましょう。

「重要」「本質」「バランス」の感覚は近いでしょうか?

それとも全然違うでしょうか?

 

もし感性が合わなくても、とりあえずは相手に合わせてあげてください。

相手に合わせることができれば、それが予想できるということ。

超能力です。

 

友達と問題を出し合うという勉強方法がありますが、

この「出題者の気持ちを知る」という意味で、非常に有効な勉強方法です。

ただ、注意するのは、

可能ならクラスで一番成績がいい人と行ってください。

友達というと自分と同じぐらいの成績の人が多くなるのですが、

慣れないうちはグダグダになりがちです。

予想能力が高い人の視点は非常に参考になるでしょう。

 

なお、もしあなたがクラスで一番成績がいい人の場合は、

一番成績が悪い人と問題を出し合ってみてくださいね。

驚くほどの発見がたくさんあるはずです。

デジタル教材の、やってはいけない共通点

iPadなどのタブレット端末が普及し、学校でもデジタル教科書の取扱が話題になっています。

家庭用にもさまざまなデジタル教材、アプリが出ていますがこれらはどれぐらい有用なのでしょうか?

 

デジタルだと音や映像が出て分かりやすそうですし、

子供も喜んで使うので良さそうですね。

 

・・・・が、実は

私の手元にはデジタル教材の効果に否定的なデータが集まってきています。

 

まず、ディスプレイより紙の方が注意力理解力が高まるということ。

いろいろな実験がありますし、その理由は諸説あるのですが

どうやら、ディスプレイの透過光だと脳が受動的になり、

紙の反射光だと脳が能動的になるというのが有力な説のようです。

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※画像引用元 カッシーのWebる。なぜ印刷したほうがミスに気づきやすいのか?透過光と反射光の使い分け。

 

実体験でも納得できることがあり、

例えばプログラマーのようなパソコンに精通して使いこなしている人でも

熟読すべき資料はわざわざプリントアウトしてから読みますし、

CGデザイナーでも紙に下書きをしてからデジタルで仕上げる人がたくさんいます。

このあたりはまだ研究途中とは言え、「紙」には何か秘密がありそうです。

 

また、友人の学習塾で、英語の単語を憶えるのに

紙の単語帳と任天堂DSの単語ソフトでどちらが成績に貢献するのか

効果測定を行ったそうです。

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結果は、DSの負け。

生徒のやる気は、むしろDSの方が勝っていたそうですが、それが結果には結びつかなかったようです。

 

これを聞いて、私はいくつかのデジタル教材やアプリを分析して

何がいけなかったのか調査してみました。

すると、デジタル教材には、とあるやっては「いけない共通点」があったのです

 

音や映像が出てくるのは、やはり紙ではできない大きなメリットですね。

英語はネイティブの発音がぜひ欲しいですし、

理科や算数数学の複雑な説明も

映像だと分かりやすくなることがあります。

 

ただ、それだけではカセットテープやビデオテープの時代と変わらないので

デジタル時代ならではの目玉機能をつけないと

 

・・・と、これらの教材の開発者は考えたのでしょう。

つけてはいけない機能をつけてしまいました。

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それは、自動採点機能

 

コンピュータが自動で丸をつけてくれたり

得点計算をしてくれたり

最近では、AIが苦手分野を特定して解くべき問題を自動で選んでくれたりします。

 

コンピュータの方が採点が正確ですし

答えてから即、正解不正解が分かって子供は楽しそうなので

よい機能に見えますが、

これは成績を下げる方向に働きます

 

答え合わせ能力の低い小学校低学年であれば

ある程度有用なのかもしれませんが、

そもそもこの「答え合わせ能力」は、伸ばす必要がある能力です。

 

まず自分の回答と正答例を見比べて、採点基準を考えて正誤判断をすること。

もし間違えていたら、間違えた理由を分析して改善につなげること。

問題を読み違えたのか、知識が不足していたのか、

計算ミスなのか、回答形式が違うのか・・・etc

それを防ぐにはどうすればいいのか。

このサイクルがいわゆる成績アップにつながるのであって、

答え合わせ中がもっとも勉強が身につく時間と言っても過言ではありません。

 

自動採点では、この一番勉強が身につく時間を奪ってしまうのです。

 

また、テストで高得点を取ろうとすると自分の回答を「見直し」することが必須になりますが

自動採点では見直しする時間もとられなくなります。

テストに弱くなっていくわけですね。

 

苦手分野の特定も、機械的に行うのは危険な場合があります。

例えば、理科の電流で正答率が低い原因は

電流の理解度が低いのではなくて

少数の割り算が苦手なのかもしれません。

 

今回は、別にデジタル教材をディスるわけではないのですが

「答え合わせ」「丸つけ」は非常に大事な勉強のプロセスですよ、という話でした。

勉強時間を劇的に削減する3つの極意 その3【出題者を理解する】

極意その3 出題者を理解する

 

成績を上げたかったら、教科の勉強するのはやめましょう。

 

おかしなことに聞こえるかもしれませんが、これは本当です。

教科をいくら勉強しても、成績はたいしてあがりません。

代わりに、「出題者」の勉強をしてください。

 

いわゆる成績が良い人、難関校に合格した人が共通して口にするのは

「テストに出るところは出るし、出ないところはでない」

ということです。ですので、テストに出るところを勉強すれば成績が上がります。

合格もします。

 

ところが、普通の人がこの言葉を聞くと、「ヤマ」をはることと勘違いしてしまうようです。

どういうことかというと、歴史の定期テストを例にとってみます。

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テスト範囲が

・奈良時代の文化

・平安時代の摂関政治

・平安時代の仏教

だったとすると、少ない時間で勉強するために

「平安時代の摂関政治にかける!」とか

「奈良時代の文化は捨てる!」とかして勉強範囲を減らそうとします。

 

この作戦は絶対に成功しません。

 

なぜなら、このような定期テストでは

「全範囲からまんべんなく出題する」というのがほとんどのケースだからです。

どこかの単元にヤマをはったら、仮にその単元が満点でも30点しかとれません。

では代わりに何を考えるべきかというと、

・重要なポイントはどこにあるか?

(藤原氏の家系図にはたくさんの名前があるが、重要人物は誰なのか?など)

・出題形式はどのようなものか?

(年号を憶える必要はあるのか?人名地名を漢字で書く必要があるのか?など)

・難易度はどのくらいの設定か?

(テスト範囲問題集そのままが出るのか、応用問題がでるのか?など)

といった、出題者の傾向です。

 

実は、ほとんどの学校の先生は、生徒にいい点を取ってもらいたいと思っているので

「ここが重要だよ」とか「ここを憶えておくように」とか

授業中にネタばらしをしています。

自作のプリントで授業をする先生であれば

テストもプリントの形式に沿ったものであることが多いですし、

問題集がテスト範囲に指定されていれば、まったく同じ問題が出ることも多いです。

 

言い換えると、

テストとは先生が教えたいことをこめたメッセージなのです。

 

最善のテスト対策は、

「先生の話を聴いて何を伝えたいのか分かってあげること」になります。

 

ここまでは定期テストの例をあげましたが、

入試試験でも同じことが言えます。

 

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なぜ入試試験が存在するのか?

それは形式がペーパーテストでも面接でも論文でも同じです。

「うちの学校にはこういう生徒に来てもらいたい」という表明。

 

新しく入ってくるであろう生徒に、

計算力を求めているのか?読解力を求めているのか?

知識量を求めているのか?独創性を求めているのか?

何を求めているかは学校によって違いますが

その求めているものを分かってあげれば勉強時間は劇的に少なくなります。

 

例えば、東大の英語の入試問題では

文法問題や難しい単語がほとんどでてきません。かわりに、長文が非常に長いです。

東大の先生たちは、受験生に

文法や単語の知識よりも読解能力を求めているわけです。

だから、東大入試において細かい英文法の勉強は必要ありません。

これだけで、勉強すべき事項は大きく削減できます。

 

「出題者を理解する」ことについてはこちらの記事でも深掘りしています。

テスト問題を予想する超能力者

勉強時間を劇的に削減する3つの極意 その2【どうやって憶えないか】

極意その2 どうやって憶えないか

「どうやったらたくさん憶えることができますか?」
「うちの子はもの憶えが悪くて、どうすれば記憶力がよくなりますか?」

よく、そんな質問をいただきます。
一度憶えたことを忘れない方法があれば、
勉強はものすごく楽になり
成績もグングン上がるに違いありません。

ここで、このような悩みを解決するコツを教えようと思います。
それは、
「どうやって憶えないか」
です。

もう一度書きます。
勉強のコツは
「どうやって憶えないか」
決して、「どうやって憶えるか」ではありません。
どうも、勉強とは暗記することであり
成績がよい人とは、記憶力が良い人と思われているようです。

「日本の学校教育は暗記中心で考える力が育たない」という批判をよく聞きますが、
学校の勉強の攻略方法は暗記だと思われていることの証でしょう。
効果的な勉強法として宣伝されているのも、いわゆる暗記術が多いです。

しかし、勉強や受験とは、実際は暗記力を競うゲームではありません。むしろ逆。

勉強は暗記力ゲームだと思っているから成績が伸びないのです。
そもそも、人間の頭は記憶が得意ではありません。

昨日の夕ご飯は何を食べましたか?
一昨日は?
先週の木曜日は?

昨日のことでも、憶えているのは半分ぐらいと言われています。
1週間経てば、8割から9割のことを忘れています。
これは個人差があるわけでなく、神様が人間をそのように創ったのです。
文字やコンピュータが発明された以上、今後人間の記憶力が進化することもないでしょう。

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「どうやって憶えるか」に注力するのは、
逆立ちで100m走に出走するようなものです。
人間の両手は走るために創られていません。
無理にチャレンジすれば、難易度が跳ね上がります。
不可能ではないし、できれば面白いかもしれませんが
おとなしく足で走るのが普通でしょう。
「どうやって憶えないか」とは、
憶えるべきことを可能な限り圧縮し、
人間の頭脳の得意分野で勝負しようということです。

例えば、高校の物理について言えば
三年間で必要な公式はA4一枚の紙に収まります。

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この量ならば、テストの前10分間で復習することが可能です。
そして、テスト時間の60分とか90分なら人間は憶えていられます。

つまり、物理に関しては暗記はまったく不要です。
但し、公式をA4一枚にまとめるという下準備に注力しなければいけません。
私は数学の公式を暗記する自信がまったくなかったので、
テストではどうしていたかというと
やはりテスト前10分間にテスト範囲で必要な公式を復習し
テストが始まると真っ先に、自分の名前より先に
その公式を問題用紙の裏に書いていました。
で、必要に応じてその公式を参照するわけです。
これはカンニングでもなんでもない、ルールに則った戦術です。

但しこれも、テスト範囲に必要な公式を特定するという下準備が必要です。
地理や歴史だとそこまで圧縮するのは難しいですが、
それでも、本当に必要な知識をどこまで絞るか
というのが高得点のコツです。

例えば、日本史の年表のどの年号を憶えて、どの年号を憶えないのか。
その判断は一筋縄ではいかないかもしれませんが
このようなことを考えるのは歴史の本質的な理解にもつながります。
平安京遷都と奈良の大仏建立はどちらが日本史上重要なのか?
あるいは両方とも憶える必要があるのか?
そう悩んだ事自体が学力向上になると言っていいでしょう。
「どうやって憶えないか」に注力してみてください。