7/28のイベントでは、台風が接近する中、多くの方に参加していただきました。
ここで強調したのは、
「人間は、生まれたときは全員勉強好き」ということです。
子どもはみんな勉強好きなのですが、とあるタイミングで勉強嫌いになってしまうのです。
では、一度子どもが勉強嫌いになってしまったら、どうやって勉強好きに戻せばいいのでしょうか?
答えは単純です。勉強嫌いになる最大の理由は
「分からない」「できない」からなので、
分かるようになればいい。できるようになればいいのです。
当たり前であるし、それができれば苦労しないと思う方も多いでしょう。
しかし、このように吹っ切れないから遠回りをしていまうのです。
一般には、
勉強の意義や目的が分かると→勉強好きになって→勉強ができるようになる
と考えられています。
だから、子どもに勉強好きになってもらいたいという親や先生は、勉強の必要性や意義を必死に子どもに説きます。
いかに勉強が将来役に立つかとか、どれだけ科学が社会に貢献しているかとかを説明します。
しかし、現実は反対向きです。
勉強ができるようになると→勉強が好きになって→勉強の意義や目的も分かってくる
という方が自然な順番なのです。
勉強好きになりたければ、勉強の目的が分かりたければ、まずは目の前の勉強を「できるようにする」「分かるようにする」のが最短の道のりです。
イベントでは、勉強を「できるようにする」「分かるようにする」この夏休み最善の行動は何かという話をしました。
夏休みに一番必要な勉強は、塾の夏期講習でも自由研究でもありません。
誰でもできるのに誰もやらない勉強方法なのですが、一番必要なのは
一学期のテストの見直しです。
テストの見直しが非常に効率的な勉強方法であるということは、こちらの記事でも書きました。
一学期のテストを見直すというのは、非常に後ろ向きな行動に見えます。
一学期でた問題は二学期のテストにでませんし、過去より未来を見て生きた方が楽しそうです。
しかし、テスト問題で重要なのは問題そのものや知識ではなくて、出題者の意図と自分の理解です。
出題者の意図と自分の理解が一致していれば100点がとれますし、ズレていれば点が悪くなります。
出題者の意図は、一学期でも二学期でもそんなに変わりません。一学期に出題者の意図を理解できれば、二学期になっても理解できるのです。
何よりも、一学期のテストを見直すことで、確実に「分かること」「できること」が増えます。
増えた分だけ勉強が好きになって、好きになると、勉強の本当の意義や目的も見えてきます。
勉強好きになる唯一の方法は、一つでも「分かること」「できること」を増やしていくことなのです。