テスト問題を予想する超能力者

学校の定期テストや入学試験で、テスト問題を予想することは可能なのか?

 

大学受験ですと、予備校が模試で予想問題を作成したり

「センター試験予想問題集」みたいなものが書店に並びます。

しかし、的中率はあまり高くなさそうです。

むしろ、たまに的中すると大ニュースになります。

 

やっぱり、テスト問題を予想することなど超能力であって不可能なのでしょうか?

 

実は、テスト問題を予想している超能力者は意外といるのです。

 

どういうことかというと・・・

 

もしこれを読んでいるあなたが、勉強に自信がない人だったとしましょう。

それでも、人生に一度ぐらいはテストで満点をとった経験はないでしょうか?

小学校の漢字テストでも、英語の単語テストでも、どんな小さなテストでもいいです。

 

その満点をとれたテストを思い出せたら、それらにはある共通点があるはずです。

そう、それらはおそらく、問題が最初から公開されていました

「このプリントからテストが出るよ〜」と言われて、実際その通り出たパターンですね。

問題がすべて分かっていたので、

ちゃんと対策をしたあなたは満点をとることができました。

 

さてここで、

あなたのクラスにはテストで毎回90点とか満点をとる

非常に成績のよい子はいませんでしたか?

もしいたのならそれはさっき小テストで満点をとったあなたと同じです。

成績優秀なその子は、あらかじめ問題が分かっていたと考えるのが自然です。

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テストの得点率とは、予想が当たった率といっても過言ではありません。

「テスト問題が分かってれば満点を取れる」の逆を言えば、

「満点を取る人はテスト問題を予想できている」わけです。

テスト問題を予想できる超能力者とは、そんなに珍しくないのです!

 

今回は、なんとこの超能力を身につける方法をお話します。

 

さて、テスト問題を予想しようと言うと、

「テストを目的にして学問の本質的な理解につながらないのは邪道だ」とか

「ヤマを張るのは外したときに危険だ」とかいう意見が出てきます。

 

 

これらは、出題者の気持ちになってみれば分かる、的を外した意見です。

出題者はテスト問題を作るときに何を気にするかというと、

重要なこと や

本質的なこと を

バランス良く 出題したくなるものなのです。

 

・どうでもいいこと や

・枝葉のこと を

・偏って 出題する人は、まあいません。

 

つまり、テスト問題を予想するとは、

「重要なこと」や「本質的なこと」を「バランス良く」勉強することであって

邪道でも危険でもありません。

 

ただし、何が「重要」で「本質的」で「バランスが良い」のかは、

人それぞれの感覚で違います。

高校の○○先生と、塾の○○先生と、○○大学の入試問題作成者と、この記事を読んでいるあなたの基準はみんな違う可能性があります。

だから、出題者の気持ちを察する練習が重要であり、

インターネットで検索しても見つからないから自分で勉強する必要があるわけですね。

 

さて、ついにお待ちかねの「テスト問題を予想する超能力」の身につけ方をお話していきます。

 

大げさに言いましたが、問題を予想するということは、

出題者の気持ちを分かってあげるということ。

自分で問題を作ってみればいいのです

 

自分だったら、どの単元から出すのか?

解答形式は選択にするのか、記述にするのか?

難易度は易しくするのか、難しくするのか?

 

実際にやってみないと信じられないと思いますが、

これらのことを考えながら自分で問題を作ろうとすると

例え予想があたらなくても実力がガンガン上がっていきます。

 

ちょっとなれてきたら、自分の問題と

その先生の過去問を比べてみましょう。

「重要」「本質」「バランス」の感覚は近いでしょうか?

それとも全然違うでしょうか?

 

もし感性が合わなくても、とりあえずは相手に合わせてあげてください。

相手に合わせることができれば、それが予想できるということ。

超能力です。

 

友達と問題を出し合うという勉強方法がありますが、

この「出題者の気持ちを知る」という意味で、非常に有効な勉強方法です。

ただ、注意するのは、

可能ならクラスで一番成績がいい人と行ってください。

友達というと自分と同じぐらいの成績の人が多くなるのですが、

慣れないうちはグダグダになりがちです。

予想能力が高い人の視点は非常に参考になるでしょう。

 

なお、もしあなたがクラスで一番成績がいい人の場合は、

一番成績が悪い人と問題を出し合ってみてくださいね。

驚くほどの発見がたくさんあるはずです。

「偏差値」が必要ない本当のワケ

受験となると気になるのが学力偏差値です。

中高一貫校から大学まで、学校の序列はいわゆる偏差値ランキングで表されることが多く、

少しでも上のランクの学校に合格するよう努力することになります。

 

このような、学力や成功を偏差値で測る現状に対し、

「いや、日本の偏差値教育は間違っている!」と批判する人達もいます。

社会に出てからの人の能力は偏差値では測れないので

教育の指標としても不必要であるという主張ですね。

 

まあ、それはそれでごもっともなのですが、

私が学力偏差値が必要ないと考える理由は別にあります。

 

 

学力偏差値とは、例えていうなら温度計です。

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部屋においてある温度計なら、室温が正確に分かります。

 

あるとき、「部屋が寒いな」と感じたとしましょう。

そこで温度計を見たらなんと摂氏0度!寒いわけです。

普通は、暖房を入れて暖かくしようとしますね。

 

もしここで、温度計をお湯に入れて温めだした人がいたらどうでしょう?

「よし!もう30度だ!暖かくなってきたぞ!」

温度計は確かに30度を指していますが、部屋はまったく寒いままです。

まあ、バカですよね。

 

ところが、このバカみたいなことを

受験となると当たり前のようにやってしまうのです。

 

例えば・・・。

 

○○大学が第一志望のKさん。

予備校でこの○○大学の偏差値ランキングをみると

「偏差値65」と書いてあったとしましょう。

算出する予備校によって多少やり方は違いますが、

より正確には「偏差値65の人の合格確率は50%」というなラインを意味します。

 

で、模試を受けてみたら自分の偏差値で「40」が返ってきたとします。

すると

「大変だ!偏差値が25も足りない!なんとかして上げないと!」

と、偏差値を上げるための勉強を頑張りだすのです。

 

これって、部屋が寒いのに温度計を温める人と同じじゃないでしょうか?

 

 

そう、問題は、偏差値を上げたところで

本質的な問題である志望校の合格に近づかないことなのです。

 

○○大学の入試要項を見ても、

「合格条件は偏差値65以上であること」とは絶対に書いてありません。

重要なのは、偏差値を上げることではなくて

合格確率を上げること。

温度計を温めるのではなくて、部屋を暖める必要があります。

 

もっと怖いことを言いましょう。

 

偏差値を上げると、志望校に落ちます。

 

意味が分からないかもしれませんね。

しかしこれは統計上間違いないことなのです。

 

どういうことか?

「偏差値ランキング65」が意味する

「偏差値65の人の合格確率は50%」

という例でいくと、偏差値が65でも半分の人は不合格になるわけです。

では、どんな半分が不合格になるのでしょう?

 

途中で気を抜いた人?

本番に弱かった人?

 

いえ。不合格になるのは

合格のための勉強でなく、偏差値を上げるための勉強をした人です。

暖房を入れなかったので、部屋の温度は全く上がらず寒いままですから。

下手したら凍死してしまいます。

 

偏差値を気にしだすと、志望校合格に必要な勉強が何か分からなくなるというのが

 

 

最大の弊害です。

 

では、偏差値を上げるための勉強と合格のための勉強は何が違うのでしょうか?

参考記事:勉強時間を劇的に削減する3つの極意 その1【ゴールから始める】

もご覧ください。