「コミュニケーション能力」と「受験勉強」の意外な接点

「コミュニケーション能力」の謎

「コミュニケーション力が重要」とは良く聞く言葉です。

企業の新卒採用では必ず「コミュニケーション能力を重視する」と言われます。今回はグローバルリーダーを目指す高校生達に話をしてきたのですが、グローバルリーダーの条件にも上位項目として挙げられます。

でも、「コミュニケーション力」って結局何なんでしょう?

この質問について具体的に答えられる人は非常に少ないです。けれどもなんとなく、「コミュニケーション力が大事」「コミュニケーション能力を育てよう」と言っているのです。

このコミュニケーション力とは何なのか?そしてなぜ「コミュニケーション」と無関係そうに見える「受験勉強」と関係があるのか?これを後輩である高校生達に紹介してきました。

次の画像は、そのプレゼンテーションで使ったスライドの1枚です。

コミュニケーションの因数分解

まず整理したいのは、コミュニケーション力とは、「受け取る力」と「伝える力」でできているということです。

「受け取る力」とは、話を聴いたり文章を読んだり空気を読んだりする力のこと。

相手の伝えたいことを受け取ってあげる力のこと。

「伝える力」とは、喋ったり文章を書いたり絵を描いたり歌ったりして自分の想いを相手に伝える力のことです。

ここで忘れられがちなのが、「受け取る力」の方です。

本当はどちらも同じぐらい大切なのですが、どうも他人に自分の意見を伝える能力こそがコミュニケーション力だと思っている人が多いのですよね。

ビジネスの世界では、「伝える力を鍛えましょう」とはよく言われます。そのためのセミナーや本もたくさんあります。パワーポイントの使い方とか、上手なスピーチの喋り方とか。

『伝え方が9割』という本はベストセラーになりました。

ところが、「受け取る力を鍛えましょう」とはなかなか言われません

ここで重大な問題が生まれます。本当は「受け取る力」と「伝える力」でコミュニケーションの両輪なのに、「伝える力」だけの方輪走行でエンジンをふかそうとする人が多いのです。

片方の車輪だけではまっすぐ走れないように、「伝える」一方ではコミュニケーションが明後日の方向に暴走してしまうのです。自分の話を聞かずに一方的にまくしたてる相手とは話をしたくないですよね?

私が敬愛するスティーブン・R・コヴィー著『7つの習慣』でも述べられていますが、相手に理解されるのは、自分が相手を理解してからなのです。

暴走する受験勉強

片輪コミュニケーションと同じように、明後日の方向暴走してしまいがちなのが受験勉強です。

受験勉強を「知識の暗記」だとか「解法の練習」だと思ってしまうと勉強はムチャクチャ非効率になります。

どれだけ時間をかけて必死に勉強しようと、まっすぐ進まない車ではいつまでたってもゴールに辿り着きません。どんな苦労も報われないのです。

このブログや、拙著『賢者の勉強技術〜短時間で成果を上げる「楽しく学ぶ子」の育て方〜』で何度も強調しているように、勉強の本質とは「他社理解」です。受験勉強で言えば、出題者が発しているメッセージをいかに受け取ってあげるかということです。

例として、東大入試2019年度の現代文を見てみましょう。

東大入試問題(2019年)国語第1問

(一)(傍線部ア)とはどういうことか、説明せよ。
(二)(傍線部イ)とはどういうことか、説明せよ。
(三)(傍線部ウ)とはどういうことか、説明せよ。
(四)(傍線部エ)とはどういうことか、説明せよ。
(五)漢字を楷書で書け
   a コウケン b ダイタイ  c サイキン

なんとビックリ!東大の現代文は全部同じ設問なのです。

傍線部とはどういうことか、説明せよ。

という1パターンだけ。

実は、私が受験した20年前は設問は3パターンあったのですが、ここ数年は2パターンで安定しており、ついに今年は1パターンになってしまいました。

現代文とは「勉強の仕方が分からない」と言われる教科の筆頭なのですが、東大入試に限れば勉強の仕方は明らかです。「傍線部とはどういうことか、説明せよ」という問題だけ対策すればよいのです。

結局の所、入試問題とは出題者からのメッセージであって東大は「どういうことか説明」できる人材を求めているということです。東大現代文対策はただ一つ、このメッセージに応えればよいだけなのです。

ちなみに(五)の漢字問題は a.貢献 b.代替 c.細菌 が解答です。

最高学府と呼ばれる東大の問題にしては簡単すぎる気がしますね。

ちなみに、漢字問題の配点はひとつ1点と言われています。仮にこの漢字問題を落としたとしても合否に影響することはあまりないでしょう。

おそらく受験者のほとんどが正解するぐらい簡単で、しかも配点が少ないのに果たして出題する意味はあるのか?とも思うのですが、実際は何十年もこのような簡単な漢字が出題されています。

確認できた限りは、30年以上この簡単な漢字問題が出題されています。

この簡単な漢字問題も、東大からのメッセージです。「この程度の漢字は書けて欲しいけど、書けなかったからといって落としはしないよ。」ということを伝えたいのですね。

「受験勉強として漢字問題集を頑張る必要はない。ただし、これぐらいの漢字が出てくる文章は読み慣れておくべきだ」というメッセージを受け取ってあげましょう。

出題者の伝えたいことを理解してあげれば、受験勉強はまっすぐゴールに向かい効率的になるのです。

「受け取る」ことは「敗北」ではない

このように社会でのコミュニケーションでも、受験勉強でも大事な「受け取る力」ですが、忘れられがちになってしまうには理由があります。それは

「相手を理解することは自分の敗北を認めることだ」とい勘違いしてしまうことです。

相手を理解するとは、相手の正しさを認めることで、ひいては自分が間違っていると認めることだと勘違いしてしまうのです。

しかし実際は、相手を理解しても自分が敗北するわけではありません。

孫氏に「彼を知り、己を知れば百戦殆からず」という言葉があります。

孫氏は、仮に戦争で相手をやっつけることが目的であったとしても、まずは相手の理解が必要だと言っているのですね。

相手を理解せずに仲良くなることはできないのはもちろんのこと、相手を理解せずに戦争や論争で勝つこともできません。

相手と自分、どちらが正しくどちらが間違っているかを決めるのは相手を理解してからです。

相手を好きになっても嫌いになってもいいのですが、それは相手を正しく理解してからです。

受験勉強もまずは、出題者のメッセージを受け取ってあげるところからがスタートです。好き嫌い、できるできないを決めるのはその後なのです。

勉強好きになる唯一の方法

7/28のイベントでは、台風が接近する中、多くの方に参加していただきました。

ここで強調したのは、
「人間は、生まれたときは全員勉強好き」ということです。

子どもはみんな勉強好きなのですが、とあるタイミングで勉強嫌いになってしまうのです。

 

では、一度子どもが勉強嫌いになってしまったら、どうやって勉強好きに戻せばいいのでしょうか?

 

答えは単純です。勉強嫌いになる最大の理由は

「分からない」「できない」からなので、

分かるようになればいい。できるようになればいいのです。

 

当たり前であるし、それができれば苦労しないと思う方も多いでしょう。

しかし、このように吹っ切れないから遠回りをしていまうのです。

 

一般には、

勉強の意義や目的が分かると→勉強好きになって→勉強ができるようになる

と考えられています。

だから、子どもに勉強好きになってもらいたいという親や先生は、勉強の必要性や意義を必死に子どもに説きます。

いかに勉強が将来役に立つかとか、どれだけ科学が社会に貢献しているかとかを説明します。

しかし、現実は反対向きです。

 

勉強ができるようになると→勉強が好きになって→勉強の意義や目的も分かってくる

という方が自然な順番なのです。

 

勉強好きになりたければ、勉強の目的が分かりたければ、まずは目の前の勉強を「できるようにする」「分かるようにする」のが最短の道のりです。

 

イベントでは、勉強を「できるようにする」「分かるようにする」この夏休み最善の行動は何かという話をしました。

 

夏休みに一番必要な勉強は、塾の夏期講習でも自由研究でもありません。

誰でもできるのに誰もやらない勉強方法なのですが、一番必要なのは

一学期のテストの見直しです。

テストの見直しが非常に効率的な勉強方法であるということは、こちらの記事でも書きました

 

一学期のテストを見直すというのは、非常に後ろ向きな行動に見えます。

一学期でた問題は二学期のテストにでませんし、過去より未来を見て生きた方が楽しそうです。

 

しかし、テスト問題で重要なのは問題そのものや知識ではなくて、出題者の意図自分の理解です。

出題者の意図と自分の理解が一致していれば100点がとれますし、ズレていれば点が悪くなります。

出題者の意図は、一学期でも二学期でもそんなに変わりません。一学期に出題者の意図を理解できれば、二学期になっても理解できるのです。

 

何よりも、一学期のテストを見直すことで、確実に「分かること」「できること」が増えます。

増えた分だけ勉強が好きになって、好きになると、勉強の本当の意義や目的も見えてきます。

 

勉強好きになる唯一の方法は、一つでも「分かること」「できること」を増やしていくことなのです。

 

 

「勉強好きの子どもを育てよう」という罠

夏休みに入ったので、

「楽しく勉強する子が勝手に育つ お父さんとお母さんのための賢者の子育て!」

というタイトルでイベントを開催しました。

 

会場を提供してくれたのは六本木のお寺、妙善寺さんです。

なんと、グランドハイアットの隣です。

 

台風が接近しており、開催するか最後まで悩んだのですが、

結果的には多くの方が来てくれました。

 

さて、今回のテーマは「楽しく勉強する子が勝手に育つ」にはどうしたらよいかということなのですが、

実はこのテーマには大きな罠が潜んでいます。

もちろん、それを知りつつわざわざ選んだテーマなのですが。

 

「子どもを勉強好きにするにはどうすればいいか?」

「勉強に対しどのように動機づければいいのか?」

「どうしたら子どもの好奇心が育まれるのか?」

教育熱心なお父さんお母さんはこのようなことを考えます。

素晴らしいことなのですが、実はこれが「反対」なのです。

 

次のグラフは、ベネッセと東大の調査で「勉強が好きでない」と答えた子どもの割合です。

出典:ベネッセ・東大社会科学研究所「子どもの生活と学び」研究プロジェクト 2017

「中学生になると6割が勉強嫌い!大変だ!」という文脈でニュースになった調査ですが、

面白いのは学年を経るごとに「勉強嫌い」が増えていることです。

小学校の段階では勉強嫌いは3割もいないのに、中学生になると6割近くに増えるのです。

このグラフを見る限り、子どもは成長の課程で勉強好きになるわけでなく、学校に通っている間に勉強嫌いになってしまうのです。

「いかに子どもを勉強好きにするか?」よりも

「いかに子どもを勉強嫌いにさせないか?」の方が現実的な問いなのです。

 

もう一つ興味深いのは、小学1年生から3年生までのグラフです。

このグラフで小学1年生から3年生までで色が違うのは、子ども本人でなくて保護者に聞いたデータということです。

小学3年生で勉強嫌いが35.9%、小学4年生で26.7%となっていますが、これは4年生になると突然勉強好きが増えるわけではないでしょう。

おそらく、小学3年生も、子ども本人の自己評価では「勉強嫌い」は4年生と同じ20%から30%と思われます。

親が思っているよりも、子どもたちは「勉強好き」なのです。

 

とすれば、親から見ると勉強嫌いの小学1年生は21%ですが、実際は10%ぐらいなのではないでしょうか。

そして、このペースで行けば、3歳ぐらいの時点では勉強嫌いはほぼ0。ほぼ全員が勉強好きということになります。

そう、人間は生まれたときは全員が勉強好きなのです

 

ではなぜ勉強好きで生まれた子ども達は、だんだん勉強嫌いになってしまうのでしょうか?

イベントで紹介した、子どもが勉強嫌いになる3大理由は次の通りです。

 

1.できないから。分からないから。

勉強嫌いになる最初にして最大の理由はこれです。

基本的に、勉強が楽しい理由は好奇心と達成欲が満たされるからです。

しかし、できないわからないと好奇心も達成欲も満たされません。楽しい理由がなくなってしまうのです。

勉強が好きになると→たくさん勉強して勉強ができるようになる。成績が上がる。

と考えている人が多いのですが、実際は反対向きです。

勉強ができると、分かると→勉強が好きになるのです。

 

2.勉強はつらいもの、つまらないものだと教えられる

「勉強っておもしろい」

「テストが楽しみ」

こんなことを言いだすと、変なやつだと思われます。日本の社会ではなぜか、

「勉強はつらいものであるべきで、楽しくあってはならない」と教えられます。

生まれたときには楽しく感じていた勉強も、社会や学校で「つまらないものだ」と教育されてしまうのです。

 

3.勉強嫌いを作り出す魔法の言葉。「将来役に立つからね」

子どものためを思ってかけるこの言葉に、危険が潜んでいます。

まずは「勉強が役に立つ」かというと、概ね小学生で習うことについては正しいのですが、中学生以降から現実からの乖離が始まります。

ひらがなを習うとすぐに手紙を書けるようになるし、小数の掛け算ができると消費税の計算ができて役に立つのですが、中学生で習う二次関数を役に立てる場所はなかなかありません。

もちろん、二次関数がないと携帯電話も自動車も作れないし天気予報もできないので、ものすごく人類の役に立っているのですが、実際に二次関数を役立てている人は数%しかいないでしょう。

つまり、勉強したことが役に立つ可能性は数%ということです。

中学生以降、勉強嫌いが増える理由はここにもあります。実際は役に立たない事を「役に立つ」と教えられると、勉強は嫌いになり大人を信用しなくなります。

そして「将来」という言葉。

大人からみれば勉強する目的は将来のためなのですが、本来勉強が楽しいのは「できた瞬間」「わかった瞬間」です。

その楽しい瞬間を、将来に先延ばししなさいと言われるのです。

せっかく今勉強を楽しもうとしていても、それを許してくれないのです。

 

これら3つの理由で、子どもは勉強嫌いになります。

そしてそのうち2つは、完全に大人に責任があります。「勉強を楽しむな!」と教え込む大人たちです。

それななのに、「勉強を好きになりなさい」と言い出すのはまさにマッチポンプ。

わざわざ勉強嫌いにさせておいてそれはないでしょう、と子どもたちは思っているはずです。

 

さて、このように生まれたときは全員勉強好きである子どもたちですが、とあるタイミングで勉強嫌いになってしまうことがあります。

では一度勉強嫌いになってしまったら、どのように勉強好きに戻ればよいのでしょうか?

イベントではこの点についてもお話したのでまた記事にしますね。

出版しました【賢者の勉強技術 〜短時間で成果を上げる「楽しく学ぶ子」の育て方〜】

ブログの記事が、パワーアップして本になりました。

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賢者=「最短時間で楽しく最大の成果」を得る者
愚者=「努力は苦労」と履き違えている者

勉強はシンプルだった。
先生の本音を知れば、効率的で楽しい勉強技術は身につけられる。
教師家庭に育ったからわかった“勉強の本質”とは。
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「うちの子はゲームばかりで、勉強しなくて…」
「つらくても勉強すれば将来必ず役に立つのに…」
「かと言って、勉強ばかりのガリ勉にはなって欲しくないし」
「無理やり勉強させたらグレるかも?」
「うちの子はいつから塾に通わせたらいいの?」
「中学受験はさせるべき?」

上記のような悩みを持つ方に伝えたい、塾には一切行かずに、半年の受験準備で東大(理I)に現役合格した著者が構築した勉強技術とは。

教育はシンプルです。もしも教育が複雑に見えるなら、それは教育の見方に誤解があります。

教育がシンプルな理由

1.「効率的な勉強方法」は存在するから
2.「楽しい勉強方法」も存在するから
3.わが子の教育に責任を持っているのは親「ではない」から

勉強しているように見えないのに成績がよく、たいして苦労せず受験に受かる子たちは人並み外れた頭脳を持っているわけではなく、これらの勉強方法を実行しているからです。本書では、子どもがみるみる勉強して成果を上げる――そんな教育の真実をお話ししていきます。

 

目次

はじめに

第1章 学校という現場――先生の本音を知れば、子どもの努力をムダにせずに済む

■ 宿題で学力は伸びない
■ 宿題を10分で終えると怒られる
■ 先生のお気に入りは成績がよい?
■ テストは味方
■ テスト問題の予想は実力勝負
■ 勉強量ではなく勉強効率を上げなくてはならないワケ

■ 「努力」と「苦労」は別物です

第2章 主体性の正体――勝手に伸びる子を育てる秘訣は子どもの立場を知ること

■ 大人と子どもは生きている時間が違う
■ 子どもの成長に合わせて親の接し方を変える
■ なぜうちの子はゲームばかりして勉強しないのか?
■ 子どもは勉強が嫌いというのは本当か?
■ 勉強嫌いを育ててしまう「将来のため」という言葉
■ 「勉強させるには興味を持たせる」ことの罠
■ 勉強のやる気が出ないのは、勉強の仕方がわからないから

■ やりがいが生まれるのは、自分が立てた目標

第3章 最強の勉強技術――最短時間で最大の成果を上げる効率的な勉強法

■ 勉強とは暗記ゲームではなくてコミュニケーションである
■ 単純だが効果が高い「先生の話を聴く」こと
■ 塾に成績を上げる効果はない
■ 「親の年収と子どもの学力は比例する」!?
■ 偏差値を上げると受験に落ちる!?
■ 答え合わせは勉強の8割!
■ 高速で実力が上がる、答え合わせの五原則
■ デジ タル教材の効果が 薄い本当の理由
■ 学校の成績を上げるためのベスト勉強タイミング
■ 最強のノート術は「板書丸写し」
■ 劇的に勉強観が変わる「出題」の練習
■ どうやって「憶えるのか?」ではなくて、どうやって「憶えないか?」
■ 予習は不要

■ 5分で終わる効果的な復習

第4章 親にできるサポート――子どものやる気を引き出す声のかけ方

■ 勉強において、叱る場面は存在しない
■ 必ず成果が 出る目標の立て方
■ ペーパーテストの点数だけを目指していいのか? その通りです。
■ 子どもの将来を思うほど、目先のことに集中させる
■ 夢が現実になる「目標のブレイクダ ウン」という技
■ 立ててはいけない五つの目標
■ すぐに褒める。こまめに褒める。いちいち褒める。
■ ご褒美作戦の効果が薄い理由
■ 先生が嫌いという目標 先生が好きという目標
■ 教材を箱にしまうと成績が上がる!?

■ 東大生の不思議な分布

第5章 「勉強」の本質――子どもに手にしてもらいたい自立と自由

■ 学歴で手に入るのは、成功で も安定で もなく自由と可能性
■ 中学受験をどう考えるか? 中高一貫校に行くと成績が下がるというデータ
■ 高校受験できないことの知られざるデメリット
■ 中学受験は日本最難関のテスト
■ 浪人リスクをどう考えるか? 中学受験の分岐点
■ 目隠しで大学受験をしないために
■ 結局、中学受験のメリットは何なのか
■ 酢豚ゴルフ論争に隠された本当の「学力」
■ ついにわかった「勉強」の正体
おわりに――父と母へ